定年退職の年齢は誕生日まで?昔は55歳だったよね?引き上げはいつから?
定年退職する場合、いつからなのか気になりますよね。
年齢については、60歳までというところが一番多いと思いますが、その年齢の誕生日までと決まっているのでしょうか。
また、昔は55歳まではなかったか、年齢はいつから引き上げになったのかということについても、疑問を持っている人もおられると思います。
そこで今回は、定年退職の年齢などの疑問について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。
定年退職の年齢を迎えたら、誕生日で退職になるの?
定年退職の年齢を迎えた誕生日で退職になるかという問題ですが、実はいくつかパターンがあります。
今現在、多くの会社などでは定年退職の年齢は、まだ60歳となっているところが多いと思いますが、60歳の誕生日が退職日になる会社もあればそうでないところもあるのです。
全部で4パターンほどになるので、順番に見ていきたいと思います。
パターン1
分かりやすいと言えば分かりやすいですが、人によって最大1年ぐらい差が出てきてしまうので、不公平と言えば不公平だと考えられます。
パターン2
これもなんとなく不公平ですよね。
しかも、月末締めの会社でなければ、給与の支払いなども面倒くさい感じがしてしまいます。
パターン3
最後の給与はぴったり1か月分の支給になりますが、締日が月の途中だったりすると、これもキリが悪いように個人的には感じてしまいます。
パターン4
私自身はこれが一番しっくりくるような気がしますし、年度末を迎え何となく最後までやりとげたという気持ちになりますよね。
そのため、定年が近づいてきたという人は、今一度会社の規程や定款などを確認し、いつが退職日になるのか、しっかり確認しておく必要があるかと思います。
定年退職の年齢、55歳から引き上げになったのはいつから?
定年退職の年齢について、昔は55歳ではなかったか、いつから年齢が引き上げになったのかという問題ですが、実は意外と最近のことです。
確かに、昔の定年退職の年齢は55歳のところが多かったように思います。
私の父もそうでした。
それがいつの間にか年齢が65歳に引き上げになり、昨今それが更に上がっていきそうな流れになっているのです。
定年退職の年齢については、高齢者等の雇用の安定等に関する法律が関係しています。
1986年にこの法律が改正されて、55歳から年齢を60歳に引き上げることが努力義務として決められました。
この時点であくまでも努力義務ですので、絶対しなければいけないというわけではありません。
そして、この法律が1994年に更に改正があり、60歳未満の定年制が禁止されることになったのです。
これが施行されたのが、1998年のことになるので、それほど昔ではありませんよね。
そして2012年に、さらなる改正が起こり、希望する人は65歳までの雇用を義務化することになりました。
つまりは少子高齢化問題、年金支給の開始時期の変更などの社会背景を受けてのことになります。
これは私自身の推測ですが、この流れはまだまだとまりそうにないように感じています。
いずれ65歳の義務化の時代の後は、さらに68歳、70歳となっていくことでしょう。
働きたい人にとってはいい話かもしれませんが、早くゆっくりのんびりと自分の時間を楽しみたいという人にとっては、退職年齢の引き上げは迷惑な話かもしれませんね。
高齢者等の雇用の安定等に関する法律については、常にチェックしておく必要があるでしょう。