定年後の中古マンション購入、築年数はどれぐらいまで大丈夫?注意点は?
定年後の住居について検討をしているという人も多いのではないでしょうか。
既に戸建に住んでいて問題はないという人ならばいいのですが、長らく賃貸や会社の寮などに住んでいる人ならば、中古マンション購入を考えるという人も少なくはないでしょう。
そこで今回は、定年後の中古マンション購入で築年数がどれぐらいならば大丈夫なのか、また注意点はどういうところに気をつけたらいいのかということを解説していきたいと思います。
定年後の中古マンション購入、築年数はどれぐらいまで大丈夫?
定年後の中古マンション購入の築年数がどれぐらいまで大丈夫かという問題ですが、結論から言いますと、一概に何年と断言することはできないということになってしまいます。
とは言いましてもこれでは身も蓋もありませんので、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
まず、定年後かどうかにかかわらず、中古マンション購入の際に知っておいてほしい築年数の話です。
財務省や金融機関でも同じなのですが、一応47年を限界の目安にしているということです。
これはどういうことかと言いますと、減価償却の話になります。
減価償却、聞き慣れない言葉ですが、簡単に言うと、固定資産の取得に要した支出をその資産が使用できる期間にわたって費用配分する手続きのことになります。
ですから、この減価償却を参考にすれば寿命は47年ということになるのですが、実はそれほど単純な話ではないのです。
なので、減価償却の期間が過ぎてしまったとしても、住み続けることは十分可能ということにもなるのです。
とは言うものの実際に100年以上住み続けることができるマンションがあるのかと言えば、そんなこともありません。
固定資産台帳のデータを参考にすると、RC系の住宅では68年という平均寿命が算出されているのです。
以上のことから、定年後の中古マンション購入にあたって、築年数がどれぐらいまでなら大丈夫かという問題ですが、これはどの基準を参考にするかということで変わってきます。
決してこれが正解というわけではないですが、個人的にはやはり減価償却の47年を目安に考えるのが妥当なのではないかと考えています。
ですから、定年後にあと20年から30年住続けることを考えると、築年数20年までのマンションを購入するのがベストではないかと思うのです。
購入を考えている人は是非参考にしてみてくださいね。
定年後の中古マンション購入の注意点とは?
定年後の中古マンション購入時の注意点につきましてはいくつかありますので、順番に見ていきたいと思います。
ポイント1
定年後と言っても60歳や65歳、まだまだ元気な方が多いでしょう。
例え近くに何もなくても車があれば問題ないと考えている人も多いと思います。
しかし、10年先、20年先のことも見据えて立地環境を選ぶ必要があるでしょう。
自動車が乗れなくなった時のこと、病院通いが増えた時のこと、下半身の筋力が低下して買い物に行くのが不自由になった時のことなどを考えておく必要があるでしょう。
バスや電車などの公共交通機関の駅が近くにあったほうが便利ですし、スーパーや病院なども近くにあった方が絶対に便利だと思います。
なので、長い目で見て必要になるであろう立地環境を十分に考えてから購入をするように心がけてくださいね。
ポイント2
一括で購入をするのか、ローンで購入をするのかという問題も大きな問題と言えます。
今後のことを考えると、ローンを組むよりは一括での購入をお勧めします。
しかし、中古マンションであれば修繕のことなども頭に入れておく必要があります。
そのため、一括で支払ってしまい預貯金がかなり苦しくなる状況というのは避けたほうがいいでしょう。
65歳から69歳までであればローンを組むということも不可能ではありません。
預貯金の残高を確認しながら、頭金を多く入れて残りをローンという方法も選択肢の一つかもしれません。
いずれにしても、定年後にマンション購入を考えているのであれば、早い内からコツコツと貯金することに越したことはありません。
一括で払うかローンを組むのかという問題についても慎重に検討する必要がありますね。
ポイント3
築年数がかなり経っている場合であれば、耐震の基準をクリアしていない物件もあるかと思います。
そのため、基準をクリアできているのかは必ずチェックするようにしてください。
以上のポイントを参考にしながら失敗のないマンション選びをしてくださいね。