定年退職後の健康保険はどうする?失業保険をもらう手続き方法とは?
定年という制度によって決められたルールで退職したあとは、それまで入っていた社会保険または組合保険などから抜けることになります。
そのため、定年退職後の健康保険を考えるときには、いくつかの選択肢から自分で選んで保険に加入します。
そして、定年退職するまで知らなかったという人も多いのですが、定年退職後の失業保険を受給することもできるのです。
定年だから退職したのに失業保険を受け取れるなんて・・・だとすれば、早速手続きしたいと思われるかも知れませんね。
まずは定年退職後の健康保険や失業保険の手続きを確かめておきましょう。
Contents
定年退職後の健康保険の手続きについて
日本は国民皆保険制度がありますから、誰でも何らかの健康保険に入らないといけません。
会社で働いている間は、社会保険に加入していて、給料から保険料が天引きされていますよね。
定年退職後の健康保険をどうするのかは、以下の中から決めることになります。
- 国民健康保険に入る
- 子供や配偶者など家族の健康保険の扶養に入る
- 任意継続被保険者になる
- 特例退職者保険制度を利用する
この4通りのパターンになります。
定年退職してからすぐに再就職が決まっている場合は、そのまま次の職場の健康保険に加入します。
つまり、以上の4つのケースが自分自身で定年退職後に手続きをする必要があります。
特例退職者保険制度は、この制度を設けている企業の組合保険に加入していた人だけが対象です。
日本でも有数の大手企業はこの制度があるようですが、全ての企業から退職した人が使える制度ではありません。
ということは、一般的には定年退職後の健康保険としてリアルに選べるのは、国民健康と任意継続被保険者のいずれかに加入することになります。
国民健康保険に入る場合
保険料の計算方法は、前年度の所得をもとにして計算しますから、退職したばかりの時は保険料が高くてびっくりしてしまうなんてこともよくあることです。
どのくらいの保険料になるのか計算する方法は、各自治体のホームページに掲載されています。
なので、どの程度の保険料なのかざっくりでも計算しておくと、後でびっくりしなくて済みます。
任意継続被保険者になる場合
そして保険料ですが、任意継続被保険者は都道府県によって算出方法が違います。
平均的には月額3万3000円程度となっています。
任意継続被保険者は、退職後20日以内に手続きする必要があります。
定年退職後の手続きをどうすれば良いのか不安がある方は、前もって職場の担当者に申請方法を聞いておくとスムーズに進められるので、準備はしておいた方が良いですね。
定年退職後の失業保険の手続きについて
定年退職という制度で仕事を辞めた後には、失業保険を受け取る資格があります。
ただし、一般的な失業保険とは違うものには、高年齢求職者給付金(65歳以上の失業保険)と言うのがあります。
定年退職は、雇用主側の都合で設けている制度ということで、失業保険を受け取ることができるわけです。 もちろん、雇用保険に加入していないと受給資格はありません。
高年齢求職者給付金の受給日数
- 1年以上の継続した雇用保険の被保険者なら50日分
- もしも1年に満たない場合は30日分の給付
日額は退職前の6か月の給与から算出されますので、その人それぞれで受給額は違います。
一般的な失業保険の給付日数
自己都合退職者の給付日数
就職困難者(身体障害者などにより就職が困難な者)の給付日数
定年退職後の失業保険の手続きの流れ
まずは仕事を退職した後に、それを証明する離職票を出してもらいます。
離職票に書いてある給与の金額をチェックすることを忘れないでください。
残業代などに間違いはないか、給料明細と照らし合わせて確認します。
正しく給付金額を算出するために、退職するまでの6か月間の給料明細はきちんと保管しておきましょう。
そして、お住まいの地域を管轄しているハローワークで求職の申請をします。
失業保険というのは、仕事をしたいけれど仕事を辞めることになってしまった人に受給する資格があります。
仕事をする意思がある人じゃないと受給できないものなので、仕事を探すための手続きをしないと受給資格が得られません。
つまり、仕事はしたくないけど、失業保険だけもらうことはできないのです。
通常は、求職申込をしてから2週間以内に、雇用保険に関する説明会の案内がハローワークで開催されます。
説明会に参加すると、定年退職後の失業保険を受給するためにしなければいけないことや受取方法がより詳細にわかります。
まとめ
定年後には、短い期間で健康保険や失業保険など様々な手続きをしなければいけません。
会社への通勤や日々の忙しさからやっと解放されて、少しはのんびりしたいのに、役所やハローワークなどに出かけて手続きすることが色々あって大変なことでしょう。
しかし健康保険や失業保険は、定年してから必要な手続きを素早くすることが必要です。
そのため、のんびり過ごすのはやるべき手続きは先に終わらせるまで、少しだけガマンしましょう。