クレジットカードは定年後でも作れる?ローンは組めるの?ローンが残る場合は?
定年後の生活には、色々と疑問や悩みを抱えているという人も多いですよね。
定年後は、これまでとはまったく異なる生活が待っているのですから、当然と言えば当然のことですね。
また、定年までにローンを返済していたけども、ローンが残るという場合にはどうしたらいいのでしょうか。
そこで今回は、定年後のクレジットカードやローンの疑問や悩みについて解説していきたいと思います。
定年後にクレジットカードは作れる?ローンは組めるの?
ポイント!
定年後にクレジットカードを作ることができる場合もあれば、できない場合もありますし、ローンも同様で組める場合もあれば、そうでない場合もあるのです。
クレジットカード会社が定年後の人に危惧しているのは、「支払い能力の低下」と「代金の未回収」です。
では、できる場合とできない場合の差は何かということですが、これは単純に収入があるかないかということになります。
収入と言えば、働いて得た収入と思いがちですが、実は年金も立派な収入です。
そのため、定年後にクレジットカードが作ることができたり、ローンが組めるという人は、一定額の収入のある人ということになっています。
しかし、その一定額については、各クレジットカード会社によってまちまちで、公表はしていません。
つまり、定年後は現役時代と比較して、気軽にクレジットカードは作れなくなるということです。
なので、クレジットカードを作る場合には、定年までに作っておいて、そのクレジットカードを更新していく方が得策です。
ただし、クレジットカードは振り込め詐欺などのリスクも高まります。
残念ながら現代には、認知症を完全に治す薬というものは存在せず、私たちの誰もが認知症になりうるリスクがあります。
そしてそのリスクは、高齢になればなるほど高まります。
家族カードであれば、明細や支払を家族と共有できるため、万が一自身では気づかずにトラブルに巻き込まれたり、被害にあったりしていても、回避できる可能性が高まります。
ちなみに、クレジットカード会社では、入会審査時の年齢制限の有無を公表してはいませんが、60代後半になると入会の難易度が急激に上がり、80代になれば、どこのクレジットカードでも、ほぼ審査に通ることはないようです。
なお、基本的にはクレジットカードはまだしも、定年後にローンを組むということはお勧めしません。
どうしてもローンを組まなければいけない事情があればやむを得ないのかもしれませんが、組む必要のないものを無理して組むということは絶対避けたほうがいいでしょう。
老後の生活は、どこで何の出費がかかってくるかが分かりません。
急に病気になる可能性もあれば、介護が必要になる可能性もあります。
80歳ぐらいまでしか生きるつもりがなかったのに、気づいたら100歳になっていたなんていうことも頻繁に起こります。
実際に日本人の平均寿命は、男性が約81歳、女性が約87歳と年々伸びています。
そのため、多くの方が年金と預貯金のやりくりで生活をしていく老後は、できる限り堅実に生活を送ったほうが安心です。
無理して背伸びをしてもいいことがありません。
定年後はクレジットカードを作ることもローンを組むことも可能は可能ですが、リスクがあるということだけは、くれぐれも良く理解しておいてください。
ローン返済してても定年後もローンが残る場合はどうする?
ローン返済してても定年後もローンが残る場合には、できること、やるべきことがいくつかありますので、ご紹介をしていきます。
まず、定年後もローンが残ってしまう場合にやるべきことは、家計の収支を確認することです。
そして、収入のほうが多いのであれば、今のところはなんとかなるでしょう。
問題なのは、支出のほうが上回ってしまっている場合です。
その場合は、支出を抑えるか、収入を増やさなければ、いつか破綻する時が来てしまうでしょう。
支出を抑える方法は、無駄を省いて節約できるところをしっかり行うことしかありません。
例えば月々のスマホ代や、交際費、タバコやアルコールの出費など、節約できるものを改めていきましょう。
また、もし定年後もローン返済が確実であり、ローンが残るのが目に見えている場合には、事前にローンの組み換えを検討するという方法も考えられます。
今組んでいるローンよりも、金利を低いローンに切り替えることができれば、それだけでも少しは毎月の返済額が違うはずです。
さらに、定年後に退職金を使って繰り上げ返済するのも一つの方法です。
ちなみに繰り上げ返済には、返済期間短縮型と返済額軽減型の2種類があります。
一方の返済額軽減型とは、全体のの返済額は変わらないけど、毎月の返済額を減らせるというもので、家計の安定と収入が減った時に効果的です。
今さら面倒だと思う方も多いかもしれませんが、これらをするのとしないとのでは大きく異なってきますので、ローンの返済を見直してみるという方法も是非実践してみてください。
その一方、収入を増やす方法は、一番簡単なのは働くという方法になります。
最近は65歳以上の方でも身体さえ健康であれば、働くことができる世の中になっています。
男性であれば、宅配便や警備の仕事、シルバー人材センターの仕事、女性であれば清掃の仕事など、さまざまあります。
無理のない範囲で、足りない分を働いて補うという方法もいいですね。
なお、株に手を出すという人も増えているようですが、働くことが可能であるならば、働いて収入を得たほうがリスクもなく確実だと言えるでしょう。
理想は定年前までにローンの完済ですが、なかなかそれも難しいことだと思いますので、残ってしまう時は、是非これらの方法を検討してみてくださいね。